ワールドカップジャンプ女子の2016-2017シーズンの第13戦と第14戦、総合順位トップの高梨沙羅が連勝を狙う2017年ヒンツェンバッハ大会がオーストリアで開催されます。
ついにワールドカップ通算50勝を達成した高梨沙羅には異次元の大ジャンプを期待したいですね。
ここでは、日程、速報、結果を紹介していきます。
ワールドカップジャンプ女子2017ヒンツェンバッハの日程は?
2016-2017シーズン ワールドカップジャンプ女子のスケジュールは以下の通りで、ヒンツェンバッハ大会は2月3日(金)~2月5日(日)の2連戦となります。
2016.12.02 個人第1戦 リレハンメル (ノルウェー) HS100/K90~高梨沙羅が優勝
2016.12.03 個人第2戦 リレハンメル (ノルウェー) HS100/K90~高梨沙羅が優勝
2016.12.10 個人第3戦 ニジニ・タギル (ロシア) HS97/K90~マレン・ルンドビーが優勝
2016.12.11 個人第4戦 ニジニ・タギル (ロシア) HS97/K90~高梨沙羅が優勝
2017.01.07 個人第5戦 オーベルシュトドルフ (ドイツ) HS137/K120~高梨沙羅が優勝
2017.01.08 個人第6戦 オーベルシュトドルフ (ドイツ) HS137/K120~高梨沙羅が優勝
2017.01.14 個人第7戦 札幌/宮の森 (日本) HS100/K90~伊藤有希が優勝
2017.01.15 個人第8戦 札幌/宮の森 (日本) HS100/K90~マレン・ルンドビーが優勝
2017.01.20 個人第9戦 蔵王/クラレ蔵王シャンツエ (日本) HS106/K95~伊藤有希が優勝
2017.01.21 個人第10戦 蔵王/クラレ蔵王シャンツエ (日本) HS106/K95~伊藤有希が優勝
2017.01.28 個人第11戦 ラスノフ (ルーマニア) HS100/K90~マレン・ルンドビーが優勝
2017.01.29 個人第12戦 ラスノフ (ルーマニア) HS100/K90~高梨沙羅が優勝
2016.02.04 個人第13戦 ヒンツェンバッハ (オーストリア) HS94/K85
2016.02.05 個人第14戦 ヒンツェンバッハ (オーストリア) HS94/K85
2017.02.11 個人第15戦 リュブノ (スロベニア) HS95/K85
2017.02.12 個人第16戦 リュブノ (スロベニア) HS95/K85
2017.02.15 個人第17戦 平昌郡 (韓国) HS109/K98
2017.02.16 個人第18戦 平昌郡 (韓国) HS109/K98
2017.02.24 世界選手権個人 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2017.02.26 世界選手権混合団体 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2016.03.11 個人第19戦 オスロ (ノルウェー) HS134/K120
HS:ヒルサイズ~ジャンプ台の大きさ。これ以上飛んだら危険というライン。
K:K点。一流選手であれば飛べるレベルの標準ライン。
ワールドカップジャンプ女子2017ヒンツェンバッハ大会の見どころは?
オーストリアのヒンツェンバッハ大会のジャンプ台はアイグナー・シャンツェ、ヒルサイズ94m、K点85mのノーマルヒルの大会となります。
2016年のヒンツェンバッハ大会第1戦は
第1位 257.2P 高梨沙羅(日本)93.5m/93.0m
第2位 238.9P イラシコ シュトルツ(オーストリア)88.0m/88.5m
第3位 238.5P マレン・ルンドビー(ノルウェー)87.5m/89.0m
第15位 215.9P 勢藤優花(日本)84.0m/83.0m
第20位 209.9P 伊藤有希(日本)83.0m/82.0m
ヒンツェンバッハ大会第2戦は
第1位 260.1P 高梨沙羅(日本)98.0m/90.0m
第2位 242.0P イラシコ シュトルツ(オーストリア)88.5m/90.0m
第3位 240.3P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)90.0m/88.0m
第18位 215.2P 勢藤優花(日本)85.5m/82.0m
第20位 210.4P 伊藤有希(日本)82.5m/81.0m
第30位 197.8P 岩渕香里(日本)84.5m/76.5m
で、高梨沙羅が2連勝を飾りました。
今シーズンの高梨沙羅選手はここまで12戦で6勝、得意のヒンツェンバッハで2連勝を狙います。
2017年の優勝争いの最大のライバルは、札幌で初優勝を飾り、蔵王で2連勝した現在総合ランキング2位の伊藤有希です。
伊藤有希は昨シーズンの不調から立ち直り、その才能が開花、スケールの大きなジャンプを披露して、高梨沙羅に肉薄しています。
また、先日の札幌、ラフノフ含め今季W杯3勝、総合ランキング3位のマレン・ルンドビー(ノルウェー)は現在絶好調で手強いライバルです。
その他優勝争いに加わってくるのは、調子が上がってきた元W杯女王のダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)、今季成長著しい18歳のエマ・クリネツ(スロベニア)です。
そして、安定したジャンプで上位に付けているジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)、イリーナ・アブバクモワ(ロシア)、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)、ソチオリンピック金メダリストでサマーグランプリ2016の総合ランキングで2位に入ったカリーナ・フォークト(ドイツ)も虎視眈々と優勝を狙っています。
さらに、かつての女王で高梨沙羅のライバル、大怪我から復活したサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)がランキングトップ10目前まで復活してきました。
今シーズン、第12戦(2017.1.29 ラスノフ)終了後の総合ランキングは次の通り。
第1位 995P 高梨沙羅(日本)
第2位 842P 伊藤有希(日本)
第3位 697P マレン・ルンドビー(ノルウェー)
第4位 510P ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)
第5位 503P イリーナ・アブバクモワ(ロシア)
第6位 441P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)
第7位 417P カリーナ・フォークト(ドイツ)
第8位 390P エマ・クリネツ(スロベニア)
第9位 353P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)
第10位 321P ウルト・スベニア(ドイツ)
第13位 239P 勢藤優花(日本)
第17位 159P 岩渕香里(日本)
高梨沙羅選手と幼馴染みで同い年の勢藤優花選手は徐々に調子が上がってきており、総合ランキング13位とトップ10入りが視えてきました。
一発が魅力の岩渕香里選手、今季は目立った戦績は無いですが、遠くへ飛ぶ力はあるので、復活を期待したいですね。
何が起きるか分からないのがスキージャンプの醍醐味、このヒンツェンバッハ2連戦で、高梨沙羅選手は連勝を伸ばすことができるでしょうか?
W杯第13戦 ヒンツェンバッハ大会 2月3日(金)~2月5日(日)の予定と結果速報
公式トレーニング
2月3日(金)20:00 公式トレーニング開始 ※日本時間
公式トレーニングでは各選手、3本飛びました。
ゲートファクター、ウィンドファクターを加えた3本の飛距離点の合計での順位は
第1位:187.1P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)86.0m/90.5m/85.5m
第2位:184.1P 高梨沙羅(日本)84.0m/87.5m/87.5m
第3位:182.7P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)84.5m/87.5m/ 88.5m
第4位:176.0P 伊藤有希(日本)79.0m/88.5m/88.0m
第5位:173.8P マレン・ルンドビー(ノルウェー)81.0m/87.5m/86.5m
第6位:171.9P ウルト・スベニア(ドイツ)83.5m/87.5m/85.0m
第7位:171.2P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)82.5m/81.5m/90.0m
第8位:165.4P 勢藤優花(日本)80.5m/86.5m/84.0m
※カタリナ・アルトハウス(ドイツ)とサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)は2本のみであったため順位から外しています。
今シーズン、高梨沙羅の最大のライバルでなるであろうと予想されていた19歳のキアラ・ヘルツルが復活してきました。
ダニエラ・イラシコ シュトルツも90mの大ジャンプを披露しました。
勢藤優花も確実にトップ10に入るようになってきました。
予選
2月3日(金)22:00 予選開始 ※日本時間
参加選手が40人のため、予選は不要、全選手が本戦入りです。
トライアル
2月4日(土)20:00 トライアル開始 ※日本時間
トライアルのスタートゲートは17番です。
10人飛んで、田中温子(カナダ)が75.0mで暫定1位。
岩渕香里は76.0mで暫定7位。
調子を上げてきたキアラ・ヘルツル(オーストラリア)が87.0mで暫定1位。
勢藤優花が83.0mで暫定2位。
サラ・ヘンドリクソン(アメリカ)が82.0mで暫定4位。
カリーナ・フォークト(ドイツ)が89.5mで暫定1位。
カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が91.0mで暫定1位。
ゲートを16番に変更。
ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)が85.0mで暫定4位。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が80.0mで暫定8位。
伊藤有希は81.5mで暫定6位。
高梨沙羅は84.5mで4位。
競技
2月4日(土)21:00 競技開始 ※日本時間
テレビ放映はNHK BS1で予定されています。
2月4日(土)午後9:00 – 午後10:50 ライブ
2月4日(日)午前9:00 – 午前10:50 録画
【1本目】
1本目のスタートゲートは17番です。
岩渕香里は77.5mで暫定6位。
キアラ・ヘルツル(オーストラリア)が88.0m、119.0Pで暫定1位。
勢藤優花が84.5m、110.2Pで暫定2位。
カリーナ・フォークト(ドイツ)が88.5m、118.1Pで暫定2位。
カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が89.0m、118.8Pで暫定2位。
伊藤有希は85.5m、114.4Pで暫定4位。
高梨沙羅は87.5m、119.0Pで同点1位。
【2本目】
勢藤優花が87.0m、合計223.5Pで暫定1位。
伊藤有希は85.0m、合計230.8Pで暫定1位。
カリーナ・フォークト(ドイツ)が87.0m、合計234.0Pで暫定1位。
カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が88.5m、合計237.9Pで暫定1位。
キアラ・ヘルツル(オーストラリア)が82.0m、合計230.7Pで暫定4位。
高梨沙羅は91.0m、合計242.1Pで優勝♪
【最終結果】
第1位 242.1P 高梨沙羅(日本)87.5m/91.0m
第2位 237.9P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)89.0m/88.5m
第3位 234.0P カリーナ・フォークト(ドイツ)88.5m/87.0m
第4位 230.8P 伊藤有希(日本)85.5m/85.0m
第5位 230.7P イラシコ シュトルツ(オーストリア)87.0m/86.5m
第6位 224.8P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)88.0m/82.0m
第7位 223.5P 勢藤優花(日本)84.5m/87.0m
第19位 195.9P 岩渕香里(日本)77.5m/81.0m
W杯第14戦 ヒンツェンバッハ大会 2月5日(日)の予定と結果速報
予選
2月5日(日)20:00 トライアル開始 ※日本時間
高梨沙羅が93.0m、断トツの1位。
競技
2月5日(日)21:00 競技開始 ※日本時間
テレビ放映はNHK BS1で予定されています。
2月6日(月) 午前0:00 – 午前1:50 時差
2月7日(火)午前9:00 – 午前10:50 録画
ここでは、テレビ放映よりも先に経過及び結果をお知らせします。
【1本目】
1本目の結果です。
第1位:127.0P 高梨沙羅(日本)89.0m
第2位:122.3P カリーナ・フォークト(ドイツ)88.0m
第3位:121.4P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)86.0m
第4位:120.8P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)86.0m
第5位:120.4P マレン・ルンドビー(ノルウェー)85.5m
第6位:119.9P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)86.0m
第10位:113.6P 伊藤有希(日本)82.5m
第14位:108.9P 勢藤優花(日本)81.5m
第21位:100.8P 岩渕香里(日本)81.0m
【2本目】
2本目のスタートゲートは21番です。
岩渕香里が83.0m、206.2Pで暫定1位。
サラ・ヘンドリクソン(アメリカ)が83.5m、209.7Pで暫定1位。
勢藤優花が86.5m、いいジャンプで225.2P、暫定1位。
伊藤有希が89.5m、237.6Pで暫定1位。
ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)が89.0m、243.3Pで暫定1位。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が89.5m、245.2Pで暫定1位。
カリーナ・フォークト(ドイツ)が91.0m、250.0Pで暫定1位。
高梨沙羅、92.0mの安定したジャンプ、254.8Pで優勝♪
これでワールドカップ通算52勝目、ついに男女通じて歴代最多の53勝に王手!
【最終結果】
第1位 254.8P 高梨沙羅(日本)89.0m/92.0m
第2位 250.0P カリーナ・フォークト(ドイツ)88.0m/91.0m
第3位 245.2P マレン・ルンドビー(ノルウェー)85.5m/89.5m
第4位 243.3P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストリア)86.0m/89.0m
第5位 242.2P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)86.0m/87.5m
第6位 240.8P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)86.0m/87.5m
第7位 237.6P 伊藤有希(日本)82.5m/89.5m
第13位 225.2P 勢藤優花(日本)81.5m/86.5m
第20位 206.2P 岩渕香里(日本)81.0m/83.0m