ワールドカップジャンプ女子の2016-2017シーズン、完全総合優勝を目指す高梨沙羅、リレハンメルの開幕戦2連勝で幸先よいスタートを切りました。
次なる第3戦、第4戦は12月10日~11日の2日間、ロシアのニジニ・タギルで開催されます。
ここでは、ニジニ・タギル大会の日程、見どころ、速報、結果について紹介していきます。
ワールドカップジャンプ女子 2016ニジニ・タギル大会の日程は?
2016-2017シーズン ワールドカップジャンプ女子のスケジュールは以下の通りで、ニジニ・タギル大会は12月10日(土)~12月3日(日)の2連戦となります。
2016.12.02 個人第1戦 リレハンメル (ノルウェー) HS100/K90 ~ 高梨沙羅が優勝
2016.12.03 個人第2戦 リレハンメル (ノルウェー) HS100/K90 ~ 高梨沙羅が優勝
2016.12.10 個人第3戦 ニジニ・タギル (ロシア) HS97/K90
2016.12.11 個人第4戦 ニジニ・タギル (ロシア) HS97/K90
2017.01.07 個人第5戦 オーベルシュトドルフ (ドイツ) HS137/K120
2017.01.08 個人第6戦 オーベルシュトドルフ (ドイツ) HS137/K120
2017.01.14 個人第7戦 札幌/宮の森 (日本) HS100/K90
2017.01.15 個人第8戦 札幌/宮の森 (日本) HS100/K90
2017.01.20 個人第9戦 蔵王/クラレ蔵王シャンツエ (日本) HS106/K95
2017.01.21 個人第10戦 蔵王/クラレ蔵王シャンツエ (日本) HS106/K95
2017.01.28 個人第11戦 ラスノフ (ルーマニア) HS100/K90
2017.01.29 個人第12戦 ラスノフ (ルーマニア) HS100/K90
2016.02.04 個人第13戦 ヒンツェンバッハ (オーストリア) HS94/K85
2016.02.05 個人第14戦 ヒンツェンバッハ (オーストリア) HS94/K85
2017.02.11 個人第15戦 リュブノ (スロベニア) HS95/K85
2017.02.12 個人第16戦 リュブノ (スロベニア) HS95/K85
2017.02.15 個人第17戦 平昌郡 (韓国) HS109/K98
2017.02.16 個人第18戦 平昌郡 (韓国) HS109/K98
2017.02.24 世界選手権個人 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2017.02.26 世界選手権団体 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2016.03.11 個人第19戦 オスロ (ノルウェー) HS134/K120
HS:ヒルサイズ~ジャンプ台の大きさ。これ以上飛んだら危険というライン。
K:K点。一流選手であれば飛べるレベルの標準ライン。
ワールドカップジャンプ女子 2016ニジニ・タギル大会の見どころは?
ロシアのニジニ・タギルのジャンプ台Tramplin Storkはヒルサイズ97m、K点90mのノーマルヒルの大会となります。
昨年、2015年のニジニ・タギル大会は12月12日~13日の2連戦でした。
12日の第2戦の結果は
第1位 242.6P ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア) 92.5m/97.0m
第2位 238.6P 高梨沙羅(日本) 95.0m/90.0m
第3位 227.8P エヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア) 89.5m/96.5m
第5位 224.7P 伊藤有希(日本) 93.0m/87.5m
第22位 203.1P 岩渕香里(日本) 89.0m/87.5m
第28位 185.6P 勢藤優花(日本) 87.0m/77.0m
で、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツが優勝。
13日の第3戦の結果は
第1位 257.1P 高梨沙羅(日本) 98.0m/99.0m
第2位 233.1P 伊藤有希(日本) 92.0m/91.5m
第3位 232.4P キアラ・ヘルツル(オーストリア) 90.0m/95.0m
第24位 199.7P 勢藤優花(日本) 89.0m/84.5m
第31位 93.2P 岩渕香里(日本) 86.5m/2回目進めず
で、高梨沙羅がヒルレコードを更新して優勝しました。
今シーズンはズバリ、高梨沙羅選手の2連勝、通算4勝目に期待が高まります。
状況によっての踏切の調整が素晴らしく、浮力がより増して大ジャンプでもテレマークが入るようになり、飛型点が向上しました。
優勝争いのライバルは、1昨年のW杯女王のダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)、昨年のリュブノで優勝したマヤ・ブティッチ(スロベニア)、一発のあるマレン・ルンドビー(ノルウェー)、大ジャンプを連発するようになった19歳のキアラ・ヘルツル(オーストリア)です。
そして、大怪我から復活、調子を上げてきているサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)。
さらに、ソチオリンピックの金メダリスト、カリーナ・フォークト(ドイツ)です。
日本人選手では、昨季のワールドカップでは総合8位に終わりましたが、レジェンド葛西紀明選手のもとで進化を続ける伊藤有希選手。
今季は最高の出だし、リレハンメルの開幕2連戦で2日続けて2位に入りました。
そして、高梨沙羅選手と幼馴染みで同い年の勢藤優花選手、リレハンメルでは条件に恵まれませんでしたが、確実にレベルアップしており、ワールドカップでの表彰台も期待できる位置まできています。
岩渕香里選手はとにかく一発が魅力です。
着地に課題があり飛型点は低いですが、遠くへ飛ぶ力は目を見張るものがあります。
何が起きるか分からないのがスキージャンプの醍醐味、このニジニ・タギル2連戦で、高梨沙羅選手は連勝を伸ばすことができるでしょうか?
ニジニ・タギル第3戦 12月10日の結果速報
12月9日(金)18:00 公式トレーニング開始
公式トレーニングの結果は
高梨沙羅(日本):88.0m/85.5m/97.5m
マレン・ルンドビー(ノルウェー):89.0m/97.0m/95.0m
カタリナ・アルトハウス(ドイツ):86.0m/94.5m/93.5m
イリーナ・アブバクモワ(ロシア):81.0m/90.0m/92.5m
エマ・クリネツ(スロベニア):89.5m/93.5m/92.0m
伊藤有希(日本):86.m/87.0m/90.0m
カリーナ・フォークト(ドイツ):85.0m/92.5m/86.5m
ニカ・クリズナー(スロベニア):90.0m/79.5m/85.0m
キアラ・ヘルツル(オーストリア):86.0m/86.0m/81.0m
勢藤優花(日本):83.5m/89.0m/80.0m
岩渕香里(日本):82.5m/81.5m/79.0m
サラ・ヘンドリクソン(アメリカ):80.5m/94.0m
マヤ・ブティッチ(スロベニア):83.5m/88.0m
ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア):91.0m/92.0m
ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア):91.0m/90.0m
サラ・ヘンドリクソン(アメリカ)が2回目に94.0m、復活してきましたね。
16歳のニカ・クリズナー(スロベニア)が1回目に90.0m、期待の若手のホープでどこまで伸びるか楽しみです。
19歳のキアラ・ヘルツル(オーストリア)の調子が今一つ、ちょっと心配です。
ダニエラ・イラシコ シュトルツ、ジャクリーン・ザイフリーツベルガーのオーストラリア勢はやはり手強い存在です。
12月9日(金)20:00 予選開始
⇒12月10日(土)19:30 に変更となりました。
15番ゲートからスタートです。
15歳~17歳の若手選手が続々と飛んでいます。
16歳の注目の若手、ニカ・クリズナー(スロベニア)が83.0mで予選通過です。
勢藤優花は31番目、岩渕香里は36番目です。
勢藤優花は90.5mで現在2位、予選通過です。
キアラ・ヘルツル(オーストリア)が87.0m、飛型点が高く現在トップ!
岩渕香里、73.0mと失速で予選通過は難しい状況。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が87.5mで現在トップ!
総合ランクトップ10は予選免除なので、トライアルとなります。
ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)が97.0mでトップ。
伊藤有希(日本)が95.0mで2位。
高梨沙羅(日本)はゲートを1段下げての14番ゲートで91.0mでした。
12月10日(土)19:00 1本目開始
⇒12月10日(土)21:00 に変更となりました。
【1本目】
1本目スタートしました。
15番ゲートからスタートです。
勢藤優花が31番目、伊藤有希が55番目、高梨沙羅がラストの56番目です。
注目の16歳、ニカ・クリズナー(スロベニア)が82.5mで現在トップです。
勢藤優花は88.0mで現在2位です。
いよいよ、総合ランクトップ10が飛びます。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が91.5mで、現在2位。
エマ・クリネツ(スロベニア)が93.05mで、現在3位。
ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)が96.0mでトップに。
伊藤有希(日本)が87.5mで2位。
高梨沙羅(日本)がヒルサイズを超える102.0mの超特大ジャンプ、さすがにテレマークが入らず飛型点は低いですが、ヒルレコードを3.0m更新でトップに♪
【2本目】
2本目スタートしました。
15番ゲートからのスタートです。
マヤ・ブティッチ(スロベニア)が88.0mでトップに立ちましたが、優勝候補がこの位置にいるのは信じられません。
サラ・ヘンドリクソン(アメリカ)、1回目と同じく89.0mでトップに。
キアラ・ヘルツル(オーストリア)は84.0mと失速ジャンプ、どうなっちゃったんだろう?
勢藤優花が84.5mでトップに。
2本目の環境は厳しいようです。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が95.5mでトップに。
本当に悪条件の中、トップ選手が失速しています。
伊藤有希(日本)が88.0mで現在2位。
それでもダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)が92.0mで現在2位に。
高梨沙羅、86.0mで3位。
この難しい条件下では仕方ないかもしれません。
第1位 229.6 P マレン・ルンドビー(ノルウェー) 91.5m/95.55m
第2位 224.1P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)96.0m/92.0m
第3位 250.7P 高梨沙羅(日本) 102.0m/86.0m
第4位 214.2P 伊藤有希(日本) 87.5m/88.0m
第10位 200.4P 勢藤優花(日本) 88.0m/84.5m
ニジニ・タギル第4戦 12月11日の結果速報
12月11日(日)17:00 予選開始
12月11日(日)18:00 1本目開始
第1位 250.7P 高梨沙羅(日本) 92.5m/98.5m
第2位 244.1P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)95.5m/94.5m
第3位 237.0P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア) 93.5m/93.5m
第8位 222.0P 伊藤有希(日本) 85.0m/91.0m
第12位 212.1P 勢藤優花(日本) 90.0m/91.5m
第28位 93.2P 岩渕香里(日本) 85.0m/73.5m
高梨沙羅、1本目4位からの大逆転優勝です♪