ワールドカップジャンプ女子の2016-2017シーズンの第11戦と第12戦、高梨沙羅が連勝を狙う2017年ラスノフ(ルシュノブ)大会がルーマニアで開催されます。
札幌、蔵王と伊藤有希に優勝を拐われましたが、心機一転、高梨沙羅には復活の大ジャンプを期待したいですね。
ここでは、日程、速報、結果を紹介していきます。
ワールドカップジャンプ女子2017ラスノフの日程は?
2016-2017シーズン ワールドカップジャンプ女子のスケジュールは以下の通りで、ラスノフ大会は1月28日(土)~1月29日(日)の2連戦となります。
2016.12.02 個人第1戦 リレハンメル (ノルウェー) HS100/K90~高梨沙羅が優勝
2016.12.03 個人第2戦 リレハンメル (ノルウェー) HS100/K90~高梨沙羅が優勝
2016.12.10 個人第3戦 ニジニ・タギル (ロシア) HS97/K90~マレン・ルンドビーが優勝
2016.12.11 個人第4戦 ニジニ・タギル (ロシア) HS97/K90~高梨沙羅が優勝
2017.01.07 個人第5戦 オーベルシュトドルフ (ドイツ) HS137/K120~高梨沙羅が優勝
2017.01.08 個人第6戦 オーベルシュトドルフ (ドイツ) HS137/K120~高梨沙羅が優勝
2017.01.14 個人第7戦 札幌/宮の森 (日本) HS100/K90~伊藤有希が優勝
2017.01.15 個人第8戦 札幌/宮の森 (日本) HS100/K90~マレン・ルンドビーが優勝
2017.01.20 個人第9戦 蔵王/クラレ蔵王シャンツエ (日本) HS106/K95~伊藤有希が優勝
2017.01.21 個人第10戦 蔵王/クラレ蔵王シャンツエ (日本) HS106/K95~伊藤有希が優勝
2017.01.28 個人第11戦 ラスノフ (ルーマニア) HS100/K90
2017.01.29 個人第12戦 ラスノフ (ルーマニア) HS100/K90
2016.02.04 個人第13戦 ヒンツェンバッハ (オーストリア) HS94/K85
2016.02.05 個人第14戦 ヒンツェンバッハ (オーストリア) HS94/K85
2017.02.11 個人第15戦 リュブノ (スロベニア) HS95/K85
2017.02.12 個人第16戦 リュブノ (スロベニア) HS95/K85
2017.02.15 個人第17戦 平昌郡 (韓国) HS109/K98
2017.02.16 個人第18戦 平昌郡 (韓国) HS109/K98
2017.02.24 世界選手権個人 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2017.02.26 世界選手権混合団体 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2016.03.11 個人第19戦 オスロ (ノルウェー) HS134/K120
HS:ヒルサイズ~ジャンプ台の大きさ。これ以上飛んだら危険というライン。
K:K点。一流選手であれば飛べるレベルの標準ライン。
ワールドカップジャンプ女子2017ラスノフ大会の見どころは?
ルーマニアのラスノフ大会のジャンプ台はトランポリンバレーカバーナーはヒルサイズ100m、K点90mのノーマルヒルの大会となります。
昨シーズン、2016年のラスノフ大会は雪不足のため、中止となりましたが、W杯ヒルレコードは100.5m、2014年に高梨沙羅選手が更新しました。
2015年のラスノフ大会は
Ski Jumping Ladies World Cup Rasnov 2015 Round 1
Ski Jumping Ladies World Cup Rasnov 2015 Round 2
第1位:239.1P ニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)94.0m/92.5m
第2位:234.9P 高梨沙羅(日本)94.0m/94.0m
第3位:230.9P マレン・ルンドビー(ノルウェー)94.5m/89.0m
第10位:214.7P 伊藤有希(日本)91.0m/86.5m
という結果でした。
今シーズンの高梨沙羅選手はここまで10戦で5勝、連勝は途切れてしまいましたが、得意のラスノフで2連勝を狙います。
2017年の優勝争いの最大のライバルは、札幌で初優勝を飾り、蔵王で2連勝した現在総合ランキング2位の伊藤有希です。
伊藤有希は昨シーズンの悩みから立ち直り、スケールの大きなジャンプを披露して、高梨沙羅に肉薄しています。
その他優勝争いに加わってくるのは、今季W杯2勝のマレン・ルンドビー(ノルウェー)、調子を落としていますが元W杯女王のダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)、今季成長著しい18歳のエマ・クリネツ(スロベニア)です。
そして、安定したジャンプで上位に付けているジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)、イリーナ・アブバクモワ(ロシア)、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)、ソチオリンピック金メダリストでサマーグランプリ2016の総合ランキングで2位に入ったカリーナ・フォークト(ドイツ)も虎視眈々と優勝を狙っています。
さらに、かつての女王で高梨沙羅のライバル、大怪我から復活したサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)がランキングトップ10目前まで復活してきました。
今シーズン、第10戦(2017.1.21 蔵王)終了後の総合ランキングは次の通りです。
第1位 815P 高梨沙羅(日本)
第2位 732P 伊藤有希(日本)
第3位 517P マレン・ルンドビー(ノルウェー)
第4位 454P イリーナ・アブバクモワ(ロシア)
第5位 410P ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)
第6位 390P エマ・クリネツ(スロベニア)
第7位 356P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)
第8位 327P カリーナ・フォークト(ドイツ)
第9位 309P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)
第10位 260P マヤ・ブティッチ(スロベニア)
他の日本人選手も徐々に調子を上げてきており、表彰台を狙っています。
高梨沙羅選手と幼馴染みで同い年の勢藤優花選手、一発が魅力の岩渕香里選手、今季は出足不調ですが、遠くへ飛ぶ力はあるので、復調を期待したいですね。
何が起きるか分からないのがスキージャンプの醍醐味、このラスノフ2連戦で、高梨沙羅選手は連勝を伸ばすことができるでしょうか?
W杯第11戦 ラスノフ大会 1月27日(金)~1月28日(土)の予定と結果速報
公式トレーニング
1月27日(金)19:00 公式トレーニング開始 ※日本時間
公式トレーニングでは各選手、3本飛びました。
ゲートファクター、ウィンドファクターを加えた3本の飛距離点の合計での順位は
第1位:250.4P 高梨沙羅(日本)97.5m/95.5m/96.0m
第2位:223.8P マレン・ルンドビー(ノルウェー)96.0m/94.0m/98.5m
第3位:213.8P 伊藤有希(日本)94.5m/89.0m/96.5m
第10位:192.7P 勢藤優花(日本)88.5m/88.5m/88.5m
1本目、2本目ともにトップ選手は28番ゲートからスタートでしたが、高梨沙羅と伊藤有希のみ1段下げた27番からスタートしたため、ゲートファクターが加点されています。
3本目、トップ選手は28番ゲートからスタートでしたが、なんと高梨沙羅は2段下げた26番からスタート。
さらに高梨沙羅の場合、3本とも不利な追い風でした。
それも、他選手よりも強い追い風でウィンドファクターが加点されています。
それで、飛距離では大差がないようですが、ポイントでは大差がついています。
※岩渕香里(日本)は2本のみのため、対象外。
予選
1月27日(金)20:30 予選開始 ※日本時間
参加選手が41名のみのため予選は行わず、そのまま全員が本戦へ突入します。
トライアル
1月28日(土)18:30 トライアル開始 ※日本時間
ランキング上位の選手は26番ゲートからスタートも、高梨沙羅だけ1段下げて25番ゲートからスタート。
それでも驚異の98.5m!
第1位:83.9P 高梨沙羅(日本)98.5m
第2位:75.7P マレン・ルンドビー(ノルウェー)96.0m
第3位:72.8P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)93.5m
第9位:66.1P 伊藤有希(日本)91.5m
第11位:64.1P 勢藤優花(日本)91.5m
第22位:50.4P 岩渕香里(日本)85.0m
※トライアルなので飛型点は加点されません。
競技
1月28日(土)19:30 競技開始 ※日本時間
テレビ放映はNHK BS1で予定されています。
1月28日(土)午後7:25 – 午後8:00 ライブ ※サブチャネル
1月28日(土)午後8:00 – 午後9:30 ライブ
1月29日(日)午前9:00 – 午前10:50 録画
1本目は25番ゲートからスタートです。
岩渕香里(日本)は88.5m、106.7Pで暫定5位。
勢藤優花(日本)は91.5m、112.5Pで暫定1位。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が97.0mの大ジャンプ、128.8Pで暫定1位。
伊藤有希(日本)がゲートを1段下げて、24番ゲートからスタート、91.0m、118.9Pで暫定2位。
高梨沙羅(日本)も24番ゲートからスタート、93.0m、122.1Pで暫定2位。
高梨沙羅の飛型点、日本の審判員が1番低いジャッジなのはなぜ?
1本目終わって
第1位:128.8P マレン・ルンドビー(ノルウェー)97.0m
第2位:122.1P 高梨沙羅(日本)93.0m
第3位:118.9P 伊藤有希(日本)91.0m
第9位:112.5P 勢藤優花(日本)91.5m
第16位:106.7P 岩渕香里(日本)88.5m
2本目も25番ゲートからスタートです。
1本目失速だったイリーナ・アブバクモワ(ロシア)が91,0m、206.7Pで暫定1位。
岩渕香里(日本)は82.5m、198.9Pで暫定6位。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)が99.0mの大ジャンプで優勝!
高梨沙羅は98.0mで2位、伊藤有希は93.5mで3位。
【最終結果】
第1位:259.9P マレン・ルンドビー(ノルウェー)97.0m/99.0m
第2位:249.8P 高梨沙羅(日本)93.0m/98.0m
第3位:238.5P 伊藤有希(日本)91.0m/93.5m
第4位:232.5P カリーナ・フォークト(ドイツ)91.0m/93.0m
第5位:229.8P ウルト・スベニア(ドイツ)(ドイツ)91.5m/93.0m
第6位:229.4P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)92.0m/91.0m
第10位:222.8P 勢藤優花(日本)91.5m/90.5m
第21位:198.9P 岩渕香里(日本)88.5m/82.5m
高梨沙羅の「膝の状態が。。。」という発言がちょっと気になりますね。
W杯第12戦 ラスノフ大会 1月29日(日)の予定と結果速報
予選
1月29日(日)19:30 トライアル開始 ※日本時間
競技
1月29日(日)20:30 競技開始 ※日本時間
テレビ放映はNHK BS1で予定されています。
1月29日(日)午後8:25 – 午後8:49 ライブ
1月29日(日)午後8:49 – 午後10:30 ライブ ※サブチャネル
【1本目】
第1位:123.4P マレン・ルンドビー(ノルウェー)95.5m
第2位:120.0P 高梨沙羅(日本)96.0m
第3位:118.0P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)93.0m
第5位:111.3P 伊藤有希(日本)90.0m
【2本目】
高梨沙羅、逆転優勝なるか?
2本目は24番ゲートからスタートです。
1本目10位だった勢藤優花、89.0mで暫定1位。
イリーナ・アブバクモワ(ロシア)が92.0mで暫定1位。
伊藤有希が90.5mで暫定1位。
ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)が94.0mで暫定1位。
高梨沙羅は97.5mで暫定1位。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)は93.0mで2位。
高梨沙羅、6戦ぶりの優勝でワールドカップ通算50勝達成♪
【最終結果】
第1位:247.3P 高梨沙羅(日本)96.0m/97.5m
第2位:241.9P マレン・ルンドビー(ノルウェー)95.5m/93.0m
第3位:235.4P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)93.0m/94.0m
第4位:224.1P 伊藤有希(日本)90.0m/90.5m
第5位:223.1P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)91.0m/91.5m
第6位:218.4P カリーナ・フォークト(ドイツ)91.5m/90.5m
第9位:224.1P 勢藤優花(日本)88.5m/89.0m
第17位:192.9P 岩渕香里(日本)85.0m/87.0m