世界卓球2016マレーシアが2月28日~3月6日の日程で開幕しました。
2016年は団体戦ですが、このところ絶対王者の中国との差が縮まりつつあります。
女子の世界ランクをみても、福原愛、石川佳純、伊藤美誠が上位に進出しています。
ここでは過去の中国戦の動画を振り返り、日本が勝って優勝する可能性について検証します。
世界卓球2016 マレーシア 女子 日程
まずは、女子グループBの予選グループ日程です。
試合はすべてシングルス(ダブルス、混合ダブルスはなし)で3勝したチームが勝ちとなります。
第1戦 2/28(日) チェコ戦(3-0)
第2戦 2/28(日) ブラジル戦(3-0)
第3戦 2/29(月) 北朝鮮戦(3-0)
第4戦 3/1(火) タイ戦(3-0)
第5戦 3/2(水) ドイツ戦(2-3)
ドイツ戦に負けたものの、日本チームはグループリーグ1位で通過です。
グループリーグは5試合行われ、各グループ3位までが決勝トーナメントに進みます。
※3位決定戦は行われません。
※グループリーグ4位以下のチームは順位決定トーナメントに回ります。
【決勝トーナメント】
準々決勝 3/3(木) ドイツ戦(3-0)
日本がドイツにリベンジしました。
伊藤美誠、石川佳純、福原愛、それぞれ3-1で快勝でした。
準決勝 3/4(金) 北朝鮮戦(3-1)
初戦、伊藤美誠が敗退するも、石川佳純、福原愛が勝利し、最後に伊藤美誠がフルセットの接戦を制し、日本チームが決勝に進出しました。
決勝 3/6(日) 午後3時10分~ 中国戦?
卓球女子世界ランキング
現時点での卓球女子世界ランキングです。
(2016.02.04 ITTF〈国際卓球連盟〉発表)
【団体】
第1位:中国
第2位:日本
第3位:オランダ
第4位:香港
第5位:シンガポール
第6位:韓国
第7位:ドイツ
第8位:タイペイ
第9位:北朝鮮
第10位:ルーマニア
【個人】
第1位:劉詩文(中国)
第2位:丁寧(中国)
第3位:朱 雨玲(中国)
第4位:福原 愛(日本)
第5位:石川 佳純(日本)
第6位:陳 夢(中国)
第7位:李 暁霞(中国)
第8位:馮 天薇(シンガポール)
第9位:ハン・イン(ドイツ)
第10位:武 楊(中国)
第11位:梁 夏銀(中国)
第12位:伊藤 美誠(日本)
第20位:平野 美宇(日本) ※今大会は出場せず
第28位:若宮 三紗子(日本)
第48位:浜本 由惟(日本)
女子グループBの見所
グループリーグでは日本は女子グループBに入りました。
対戦チームはチェコ、ブラジル、北朝鮮、タイ、ドイツです。
ライバルとなるのは世界ランク7位のドイツと9位の北朝鮮ですが、キーは北朝鮮です。
北朝鮮は国際大会に出場機会が少ないのでランキングは上位に上がってきませんが、選手情報が少なく戦いづらい相手です。
そして、ここ最近、日本人選手がダブルスで苦杯を舐めています。
で、結局は杞憂に終わりました、というか今大会の日本チームは強い!
中国戦の過去の戦績と動画
【世界卓球2014東京 決勝】
世界卓球2014東京の決勝は日本対中国でしたが、この大会は福原愛がケガで欠場していました。
この決勝では、石垣優香が世界ランク1位の丁寧を苦しめ、1セットを奪ったのが最大の見所で、それ以外はほぼ一方的な展開となりました。
第1試合:石垣優香 V.S 丁寧
5-11
11-8
2-11
5-11
第2試合:石川佳純 V.S 李暁霞
8-11
7-11
7-11
第3試合:平野早矢香 V.S 李暁霞
4-11
2-11
5-11
【仁川アジア大会2014 卓球女子団体決勝】
福原愛が当時世界ランク2位の丁寧に初めて勝利しました。
【アジア選手権2015】
アジア選手権2015のシングルス準々決勝で伊藤美誠が世界ランク3位の朱雨玲(中国)から2セットを奪う大熱戦を演じました。
準々決勝:伊藤美誠 V.S 朱雨玲
6-11
4-11
5-11
11-8
22-20
9-11
【世界卓球2015 蘇州 女子シングルス】
準々決勝:伊藤美誠 V.S 李暁霞
伊藤美誠が2セット連取するも、惜敗。
【ジャパンオープン2015 女子シングルス】
準々決勝:石川佳純 V.S 丁寧
第1ゲーム、石川が先取し、神戸の会場を大いに沸かせましたが。。。
【アジア卓球選手権大会 女子団体決勝】
第3試合:平野美宇 V.S 陳夢
平野美宇が第1ゲームを先取、その後も互角の打ち合いでしたが。。。
陳夢に対して、日本チームはまだ勝機を見いだせない中、今大会は出場しない平野美宇の戦い方は参考になりそうですね。
陳夢はピッチの早い展開に抜群の対応力を示すので、平野美宇の使ったチキータ、逆チキータ、それとパワーを組み合わせた展開に持ち込めれば、打開策が見えてくるかも?
【卓球ワールドツアー・スウェーデンオープン 2015.11.13】
若宮三紗子が元世界チャンピオンの李暁霞に粘り勝ちしました。
全盛期の力は影を潜めた李暁霞相手とはいえ、快挙でした。
女子シングルス1回戦:若宮三紗子 V.S 李暁霞
11-6
4-11
6-11
11-5
1-11
11-8
11-8
中国代表メンバー チームの現状は?
世界ランク1位の劉詩文、2位の丁寧、3位の朱雨玲、6位陳夢はお互い勝ったり負けたりで、実力差はほとんどありません。
7位の元世界チャンピオン、李暁霞は衰えが見え始めて引退も噂されているので、今大会の出場は微妙です。
1位の劉詩文は過去シンガーポール戦で負けたキズを負っており、団体戦となるとプレッシャーを感じるのか、あまり信頼感がありません。
よって、中国チームについては、2位の丁寧、3位の朱雨玲、6位陳夢が主力になると思われます。
日本チームが中国チームに勝つ可能性は?
日本チームが中国チームに勝つためには、得意の早いピッチで押し切ることが必須です。
ポイントは第1試合で予想される福原愛 V.S 丁寧です。
丁寧は団体戦になると緊張するタイプで、福原愛に一度負けたので、よけいプレッシャーがかかることでしょう。
福原愛は、中国選手との戦い方を熟知していますので、強烈なバックハンドが炸裂すれば、勝機は十分にあります。
そして、伊藤美誠の強心臓、大舞台でもとにかくまったく緊張しない異常な精神力がキーとなるでしょう。
石川佳純は少しナーバスな面が見られるので、3番手がよいかもです。
勝ち上がるにつれて、驚くべき成長を遂げている日本チーム、第1試合に勝てれば、その後はよもやの展開となることが期待されます。
中国の監督に見事に外されましたね。
第1試合の福原愛 V.S 丁寧は福原愛 V.S 劉詩文となりました。
福原愛に丁寧は不利とみたんですね。
もう一つ以外なのは李暁霞を使ってきたこと。
李暁霞はまだ使えるというアピールを決勝で使うなんて。。。
きっと後悔するでしょう。
それにしても、石川佳純の成長が凄い。
なんか、若手の技術を吸収して自分のものにしているようですね。