ワールドカップジャンプ女子の2016-2017シーズン、世界選手権がフィンランドのラハティで開催されます。
平昌大会で優勝した高梨沙羅と伊藤有希には金メダルと銀メダルの独占を期待したいですね。
ここでは、世界選手権スキージャンプ女子ラハティ2017の日程、速報、結果を紹介していきます。
世界選手権スキージャンプ女子 ラハティ2017の日程は?
世界選手権スキージャンプ女子ラハティ2017の個人戦スケジュールは以下の通りです。
2017.02.24 世界選手権個人 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
2017.02.26 世界選手権混合団体 ラハティ (フィンランド) HS100/K90
HS:ヒルサイズ~ジャンプ台の大きさ。これ以上飛んだら危険というライン。
K:K点。一流選手であれば飛べるレベルの標準ライン。
世界選手権スキージャンプ女子 ラハティ2017の見どころは?
世界選手権スキージャンプ女子の個人ノーマルヒルは2009年大会から採用されました。
過去の結果は次の通りです。
【2009年2月 リベレツ(チェコ)HS100m 】
金メダル:243.0P リンジー・ヴァン(アメリカ)89.0m/97.5m
銀メダル:239.0P ウルリケ・グレッスラー(ドイツ)93.5m/93.0m
銅メダル:238.5P アネッテ・サーゲン(ノルウェー)93.5m/94.0m
【2011年2月 オスロ(ノルウェー)HS106m 】
金メダル:231.7P ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)97.0m/97.0m
銀メダル:218.9P エレナ・ルンガルディエル(イタリア)97.5m/93.5m
銅メダル:211.5P コリン・マテル(フランス)92.0m/97.0m
6位:195.0P 高梨沙羅(日本)92.0m/93.0m
12位:177.1P 伊藤有希(日本)89.0m/85.0m
【2013年2月 ヴァル・ディ・フィエンメ(イタリア)HS106m 】
金メダル:253.7P サラ・ヘンドリクソン(アメリカ)106.0m/103.0m
銀メダル:251.0P 高梨沙羅(日本)104.5m/103.0m
銅メダル:237.2P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)104.0m/98.5m
20位:194.3P 伊藤有希(日本)90.5m/91.0m
【2015年2月 ファールン(スウェーデン)HS100m 】
金メダル:236.9P カリーナ・フォークト(ドイツ)91.5m/92.0m
銀メダル:235.1P 伊藤有希(日本)89.0m/93.0m
銅メダル:233.8P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストリア)92.5m/89.0m
4位:228.3P 高梨沙羅(日本)90.0m/93.0m
日本勢はまだ金メダルに輝いたことがありません。
フィンランドのラハティのジャンプ台、サルパウセルカはヒルサイズ100m、K点90mです。
今シーズンのワールドカップで高梨沙羅選手はここまで16戦で9勝、過密スケジュールを避け、スロベニアのリュブノ2連戦を欠場しましたが、平昌の2戦目で優勝し、ワールドカップ通算優勝最多タイの53勝を達成しました。
もちろん2年連続、4度目の総合優勝も確定しています。
そして、札幌で初優勝を飾り、蔵王で2連勝、平昌でも1勝を挙げ現在総合ランキング2位の伊藤有希も絶好調です。
伊藤有希は昨シーズンの悩みから立ち直りその才能が開花、スケールの大きなジャンプを披露して、高梨沙羅に肉薄しています。
札幌、ラフノフ含め今季W杯3勝、総合ランキング3位のマレン・ルンドビー(ノルウェー)も現在絶好調で手強いライバルです。
また、どんどん調子を上げてきているドイツ勢、リュブノでW杯初優勝を飾った20歳のカタリナ・アルトハウス(ドイツ)、ソチオリンピックの金メダリストのカリーナ・フォークト(ドイツ)も怖い存在になってきました。
その他金メダル争いに加わってくるのは、調子が上がってきた元W杯女王のダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)、19歳のキアラ・ヘルツル(オーストラリア)です。
そして、安定したジャンプで上位に付けているジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)、イリーナ・アブバクモワ(ロシア)も虎視眈々と金メダルを狙っています。
今シーズンのワールドカップ第18戦(2017.2.16 平昌)終了後の総合順位は次の通り。
第1位 1375P 高梨沙羅(日本)
第2位 1108P 伊藤有希(日本)
第3位 1049P マレン・ルンドビー(ノルウェー)
第4位 726P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)
第5位 717P ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)
第6位 687P カリーナ・フォークト(ドイツ)
第7位 590P エマ・クリネツ(スロベニア)
第8位 531P イリーナ・アブバクモワ(ロシア)
第9位 499P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)
第10位 468P ウルト・スベニア(ドイツ)
第12位 380P 勢藤優花(日本)
第18位 246P 岩渕香里(日本)
日本勢では高梨沙羅選手と幼馴染み、勢藤優花選手の調子が上がってきており、先日の平昌第2戦では5位に入りました。
この世界選手権ではメダルも視野に入れています。
一発が魅力の岩渕香里選手、今季は目立った戦績は無いですが、遠くへ飛ぶ力はあるので、復調を期待したいですね。
何が起きるか分からないのがスキージャンプの醍醐味、この世界選手権で高梨沙羅選手、伊藤有希選手は金メダルを取ることができるでしょうか?
世界選手権ジャンプ女子個人ノーマルヒルの予定と結果速報
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— FIS Ski Jumping (@FISskijumping) February 21, 2017
公式トレーニング 2.21
2月21日(火)23:00 公式トレーニング開始
飛距離点のみ3回の合計での順位です。
1位:243.2P 高梨沙羅(日本) 97.0m/95.0m/96.5m
2位:241.0P 伊藤有希(日本) 95.5m/93.5m/99.0m
3位:216.0P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)93.0m/97.0m/93.0m
4位:205.1P ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)90.0m/95.0m/92.0m
5位:204.8P 岩渕香里(日本)97.5m/94.0m/88.5m
6位:203.7P キアラ・ヘルツル(オーストリア)91.5m/94.0m/92.0m
※マレン・ルンドビー(ノルウェー)は3回ともパス。
公式トレーニング 2.22
2月22日(水)19:00 公式トレーニング開始
1本目途中、強風のためキャンセルとなりました。
トライアル 2.23
2月23日(木)19:00 トライアル開始
1位:80.4P 高梨沙羅(日本) 95.0m
2位:76.1P ウルト・スベニア(ドイツ)92.5m
3位:75.4P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)89.5m
4位:72.4P 伊藤有希(日本) 89.5m
5位:72.3P エマ・クリネツ(スロベニア)90.5m
岩渕香里は90.5m、勢藤優花は87.5m
予選
2月23日(木)21:00 予選開始
予選1位は123.6Pのキアラ・ヘルツル(オーストラリア)で96.5m。
岩渕香里は93.5mで7位通過、勢藤優花は88.5mで11位通過。
予選免除組では、ウルト・スベニア(ドイツ)、カリーナ・フォークト(ドイツ)、ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)が揃って93.0m。
高梨沙羅は92.5m、伊藤有希は92.0m。
トライアル 2.24
2月24日(金)23:30 トライアル開始
20番ゲートからスタート。
19番ゲートに変更。
18番ゲートに変更。
16歳、ニカ・クリズナー(スロベニア)が93.5m、怖い存在になってきました。
15歳、ルシル・モラ(フランス)は80.5m、大ジャンプをするようになってきたので要注意ですね。
岩渕香里は94.5m、調子が上がってきましたね。
勢藤優花は85.5m、最近調子が今一歩のようです。
カリーナ・フォークト(ドイツ)が98.0m、さすがソチオリンピック金メダリスト。
17番ゲートに変更。
伊藤有希は93.0m。
高梨沙羅は95.0m。
ウインドファクター、ゲートファクターを加味した飛距離点での順位です。
1位:85.0P カリーナ・フォークト(ドイツ)98.0m
2位:82.5P 高梨沙羅(日本)95.0m
3位:78.4P 伊藤有希(日本)93.0m
4位:77.2P ウルト・スベニア(ドイツ)94.5m
5位:72.5P エマ・クリネツ(スロベニア)93.0m
6位:72.3P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)91.5m
7位:72.2P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)90.5m
8位:72.0P マレン・ルンドビー(ノルウェー)90.0m
9位:71.4P 岩渕香里(日本)94.5m
10位:70.2P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)87.5m
※飛型点は採点されていません。
競技 2.24
2月25日(土)午前0:30 競技開始
テレビ放映はNHK BS1で予定されています。
2月25日(土) 午前0:25 – 午前1:00 ライブ ※サブチャネル
2月25日(土) 午前1:00 – 午前2:15 ライブ
【1本目】
18番ゲートからスタート。
16歳、ニカ・クリズナー(スロベニア)が90.5m、109.4Pで暫定1位。
1本目の得点と順位です。
1位:131.2P マレン・ルンドビー(ノルウェー)99.5m
2位:128.5P 高梨沙羅(日本)98.0m
3位:127.9P カリーナ・フォークト(ドイツ)98.5m
4位:127.0P 伊藤有希(日本)97.0m
5位:122.7P エマ・クリネツ(スロベニア)93.0m
6位:122.1P ウルト・スベニア(ドイツ)97.0m
7位:121.0P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)94.0m
8位:117.6P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)93.0m
9位:117.1P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)94.0m
10位:116.8P エレナ・ルンガルディア(イタリア)92.0m
11位:116.0P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)93.5m
12位:113.8P 岩渕香里(日本)92.0m
18位:108.2P 勢藤優花(日本)88.0m
【2本目】
17番ゲートからスタート。
勢藤優花(日本)は87.5m、213.7Pで暫定1位。
16歳、ニカ・クリズナー(スロベニア)が91.5m、219.4Pで暫定1位。
イリーナ・アブバクモワ(ロシア)が90.5m、221.4Pで暫定1位。
岩渕香里(日本)が89.5m、221.5Pで暫定1位。
キアラ・ヘルツル(オーストラリア)が91.0m、229.0Pで暫定1位。
カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が93.5m、239.0Pで暫定1位。
ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)が92.5m、240.9Pで暫定1位。
ウルト・スベニア(ドイツ)が94.0m、241.7Pで暫定1位。
エマ・クリネツ(スロベニア)が94.0m、245.8Pで暫定1位。
伊藤有希(日本)が96.5m、252.6Pで暫定1位。
カリーナ・フォークト(ドイツ)が96.5m、254.6Pで暫定1位。
高梨沙羅(日本)は95.0m、251.1Pで暫定3位。
マレン・ルンドビー(ノルウェー)は91.0m、247.7Pで4位。
伊藤有希(日本)が銀メダル、高梨沙羅(日本)は銅メダル♪
カリーナ・フォークト(ドイツ)がまたしても金メダル!
【最終結果】
金:254.6P カリーナ・フォークト(ドイツ)98.5m/96.5m
銀:252.6P 伊藤有希(日本)97.0m/96.5m
銅:251.1P 高梨沙羅(日本)98.0m/95.0m
4位:247.7P マレン・ルンドビー(ノルウェー)99.5m/91.0m
5位:245.8P エマ・クリネツ(スロベニア)99.0m/94.0m
6位:241.7P ウルト・スベニア(ドイツ)97.0m/94.0m
7位:240.9P ジャクリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)94.0m/92.5m
8位:239.0P カタリナ・アルトハウス(ドイツ)94.0m/93.5m
9位:229.6P ダニエラ・イラシコ シュトルツ(オーストラリア)93.0m/89.5m
10位:229.0P キアラ・ヘルツル(オーストラリア)93.5m/91.0m
11位:221.5P 岩渕香里(日本)92.0m/89.5m
12位:221.4P イリーナ・アブバクモワ(ロシア)90.0m/90.5m
13位:219.4P ニカ・クリズナー(スロベニア)90.5m/91.5m
14位:213.7P 勢藤優花(日本)88.0m/87.5m
世界選手権ジャンプ混合団体ノーマルヒルの予定と結果速報
日本チームは竹内択、伊藤大貴、高梨沙羅、伊藤有希のメンバーです。
スタートリストでは
高梨沙羅
竹内択
伊藤有希
伊藤大貴
の順番となっています。
公式トレーニング 2.26
2月26日(日)23:30 公式トレーニング開始
競技 2.26
2月27日(月)午前0:30 競技開始
日本チームは銅メダル♪
【金メダル】ドイツ 1035.5P
(女子1)カリーナ・フォークト 98.0m/95.0m 255.2P
(男子1)マルクス・アイゼンビヒラー 95.5m/99.5m 264.0P
(女子2)ウルト・スベニア 95.0m/95.5m 240.1P
(男子2)アンドレアス・ウェリンガー 99.0m/98.0m 276.2P
【銀メダル】オーストリア 999.3P
(女子1)ダニエラ・イラシコ シュトルツ 88.5m/90.5m 230.0P
(男子1)ミヒャエル・ハイボック 92.0m/97.5m 249.3P
(女子2)ジャクリーン・ザイフリーツベルガー 94.5m/92.5m 247.0P
(男子2)シュテファン・クラフト 96.5m/97.0m 273.0P
【銅メダル】日本 979.7P
(女子1)高梨沙羅 90.0m/89.5m 237.6P
(男子1)竹内択 89.0m/92,0m 237.1P
(女子2)伊藤有希 95.0m/93.5m 250.4P
(男子2)伊藤大貴 92.5M/96.5M 254.6P