フィギュアスケート女子の四大陸選手権2017が平昌(ピョンチャン)オリンピックの舞台となる韓国の江陵アイスアリーナで開催されます。
2016年優勝の宮原知子欠場で、新世代16歳の樋口新葉の優勝に期待がかかります。
ここでは、四大陸選手権の日程と順位速報、樋口新葉のライバル等を紹介します。
フィギュアスケート女子 四大陸選手権2017の見どころは?
フィギュアスケート女子の四大陸選手権2017(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2017)は、2018年に開催される平昌(ピョンチャン)オリンピックの舞台となる江陵アイスアリーナで開催されます。
江陵アイスアリーナ
キム・ヨナと江陵アイスアリーナの最初の出会い
プレ五輪の意味合いが強い今回の四大陸選手権は、2016年優勝の宮原知子が怪我で欠場したことにより、現在日本の2番手に付けている新世代16歳、樋口新葉がどこまで優勝に近づき、オリンピック本番でのメダル獲得の可能性を広げられるかが最大の見どころとなります。
樋口新葉の成績は?
ジュニア時代に史上5人目となる3回転ルッツ+3回転ループに成功。
ジュニアで実績を残して昨シーズン、シニアデビューを果たした16歳。
いきなりフランス杯で自己ベストを更新、194.48を叩き出し3位表彰台に上がりました。
Wakaba Higuchi SP 2016 Trophee de France
Wakaba Higuchi FS 2016 Trophee de France
昨年12月の全日本フィギュアスケート選手権では、非公認ながら199.49の自己べストで2位に入り、四大陸選手権、世界選手権の出場を決定付けました。
その物怖じしない強心臓と、大胆な発言、高さのあるトリプルルッツ+トリプルトゥループ、力強くスピード感に乗った加速するスケールの大きなスケーティングが魅力です。
今季のプログラムはSPが「ラ・カリファ」、FSがリムスキー・コルサコフ作曲の「シェヘラザード」、頭に付ける王冠の飾りとコスチュームがとても似合ってますね。
樋口新葉のライバルは?
【カレン・チェン(アメリカ)】
17歳のカレン・チェンは、台湾出身の両親の元にカリフォルニアで生まれ、4歳からスケートを始めました。
昨年までの自己べストはGP中国杯の179.39と目立った成績は無かったのですが、2017年1月のの全米フィギュアスケート選手権でいきなり、214.22を叩き出し、アシュリー・ワグナーらを抑えて衝撃的な優勝を飾りました。
2017 US Nationals – Karen Chen SP NBCSN HD
US Figure Skating Championships – Karen Chen (Free Skate, Jan. 21, 2017)
今大会も一躍優勝候補です。
【ケイトリン・オズモンド(カナダ)】
21歳のケイトリン・オズモンドは、2014年ソチオリンピック団体戦銀メダリスト。
自己ベストは2016年12月のISUグランプリファイナルで叩き出した212.45。
4位に入りました。
今年になって、2017年1月に行われたカナダフィギュアスケート選手権で、非公認ながら219.66の自己ベスト。 1
SPでは驚異の81.01を記録。
【ガブリエル・デールマン(カナダ)】
19歳のガブリエル・デールマンは、2014年ソチオリンピックのカナダ代表。
2016年の四大陸選手権は怪我のために欠場。
自己ベストは2016年の世界選手権で叩き出した195.68。
今年になって、2017年1月に行われたカナダフィギュアスケート選手権で、非公認ながら211.09の自己ベスト。
【チェ・ダビン(韓国)とキム・ナヒョン(韓国)】
チェ・ダビン(韓国)、キム・ナヒョン(韓国)ともに17歳で韓国の期待のホープ。
自己ベストはそれぞれ、173.71と177.27ですが、地元韓国の大会、思わぬ高得点が出るかもしれません。
【三原舞依(日本)】
スケートアメリカで3位、中国杯で190.92、自己ベストを更新して4位に入った17歳の三原舞依。
ジュニア時代に若年性突発性関節炎という難病を発症し、一時は歩くことも困難な状況からの回復。
昨年12月の全日本フィギュアスケート選手権で三原舞依(日本)は非公認ながら、198.17で3位に入りました。
【本郷理華(日本)】
2016年の世界選手権では自己ベストを更新、199.15を叩き出しました。
そのダイナミックなスケーティングには定評がありますが、現状は新世代ジュニアの台頭で厳しい状況になっています。
今大会も宮原知子欠場の代役として、急遽出場することになりました。
フィギュアスケート 四大陸選手権 女子SPの日程と順位
2月16日(木)18:30~
1位:68.25 ガブリエル・デールマン(カナダ)
2位:68.21 ケイトリン・オズモンド(カナダ)
3位:66.87 エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)
4位:66.51 三原舞依(日本)
5位:62.91 長洲未来(米国)
6位:61.62 チェ・ダビン(韓国)
7位;61.21 マライア・ベル(米国)
8位:60.37 李子君(中国)
9位:59.16 本郷理華(日本)
10位:58.83 樋口新葉(日本)
11位:55.73 李香凝(中国)
12位:55.60 カレン・チェン(米国)
カナダフィギュアスケート選手権で高得点を上げたガブリエル・デールマン、ケイトリン・オズモンドが1位、2位を占めました。
全米フィギュアスケート選手権で衝撃的な優勝を飾ったカレン・チェンは12位に沈みました。
羽生結弦と同じ、ブライアン・オーサーをコーチとしているエリザベート・トゥルシンバエワが3位に入りました。
三原舞依は会心の演技で4位。
アメリカの実力者、長洲未来が5位、マライア・ベルが7位。
割って入った6位は、さすが地元韓国のチェ・ダビン。
中国の可愛すぎる李子君が8位。
宮原知子の代役、本郷理華が9位。
期待された樋口新葉は10位。
トップの得点とは大きく離されてはいないので、フリーに期待しましょう。
フィギュアスケート 四大陸選手権 女子FSプログラム練習風景
ケイトリン・オズモンド(カナダ)
エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)
カレン・チェン(米国)
本郷理華(日本)
樋口新葉(日本)
三原舞依(日本)
李子君(中国)
フィギュアスケート 四大陸選手権 女子FSの日程と順位
2月18日(土)18:00~
三原舞依が会心の演技で自己ベスト更新、200点越えで暫定1位。
SP2位のケイトリン・オズモンドのFS184.17点を逆転し、表彰台入り確定!
SP1位のガブリエル・デールマンはFS196.91点。
三原舞依の銀以上確定♪
三原舞依が逆転優勝!
1位:200.85 三原舞依(日本)
2位:196.91 ガブリエル・デールマン(カナダ)
3位:194.95 長洲未来(カナダ)
9位:172.05 樋口新葉(日本)
10位:167.42 本郷理華(日本)