岐阜県にある根尾谷淡墨桜は460年頃に、継体天皇によりお手植えされたと伝えられています。
つぼみの時は薄いピンク、満開時には白っぽい花が、散り際には淡い墨色に変化する姿は人々を魅了しています。
ここでは、2016年の根尾谷淡墨桜の開花と見頃、満開の予想についてお知らせします。
根尾谷淡墨桜 2016年の開花と見頃の予想は?
根尾谷淡墨桜は岐阜県本巣市にあるエドヒガン桜で国の天然記念物に指定されており、福島県三春の滝桜、山梨県北杜市の山高神代桜と並んで、日本三大桜のひとつです。
樹齢1500年以上と推定され、散り際に独特の淡い墨色になることから、この名が付いたそうです。
昨年、2015年の根尾谷淡墨桜の開花時期はこちらのような状況でした。
【2015年の開花状況】
開花:4月3日
2分咲き:4月5日
5分咲き:4月6日
満開:4月9日~4月12日
散り始め:4月13日
葉桜:4月18日
2013年、2014年もほぼ同様な開花状況でした。
直近3年については例年の見頃の4月上旬 ~ 4月中旬と大きくはずれていません。
ただ、過去を遡ると天候次第で開花の時期が随分違う様子が伺えます。
2016年ですが、日本気象協会の予報(2016年3月16日発表)によれば、淡墨桜の開花予想は昨年より一週間ほど早い3月28日となっています。
ただ、ウェザーニュースのさくら情報での開花予想は昨年並みの4月2日となっています。
今年の寒暖が激しい気象状況では開花予想の判断が難しいと云えますが、おそらく日本気象協会の予報に近いのではと思います。
日本気象協会の開花日の基準は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日となっています。
見頃についても例年より一週間早め、週末の4月9日(土)~4月10(日)までと予想されます。
根尾谷淡墨桜 2016年の満開はいつからいつまで?
根尾谷淡墨桜の2016年の満開の時期ですが、日本気象協会の予想通り、昨年の4月9日から一週間早め、4月1日前後と思われます。
日本気象協会の満開日の基準は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日となっています。
満開状態が続く期間は平均で4~5日間、長くて7日間ですので、4月2日(土)~4月3日(日)が最大の見頃となりそうですね。
尚、ライトアップの期間は3月5日(金)~4月30日(土)、ライトアップの時間は午後6時40分から午後9時までとなっています。
こちらから淡墨桜の現在の映像を観ることができます。
根尾谷淡墨桜へのアクセスは?
大垣駅から樽見鉄道に乗って終点・樽見駅下車徒歩15分~20分程度です。
淡墨公園駅から淡墨公園までの公共交通機関はありません。
淡墨公園の開園・閉園時間は24時間で定休日はありません。
樽見鉄道については観光客の便宜を図って4月1日~15日頃に特別ダイヤ(桜ダイヤ)が運行されます。
まとめ
千数百年の樹齢を誇る淡墨桜は大正時代の初期から衰えを見せ始めました。
大雪で太さ4メートルの枝が折れ、本幹に亀裂が生じたことがきっかけでした。
その後、地元で保護に努めたものの、昭和23年頃に行われた調査で「3年以内に枯死」と認定されてしまいます。
その枯死を見事に甦らせたのが老木の再生技術を築いた一人の歯科医師でした。
この歯科医師が植木職人、大工、さらには村民の手を借りて238本の根接ぎによって淡墨桜を蘇らせたのです。
さらにその後、昭和34年の伊勢湾台風によってほとんどの枝がもぎ取られ命を失いかけましたが、その苦難を乗り越え、美しい花を咲かせ続けています。