ノロウィルスで一番多い感染経路は?検査するには?予防するには?

20160118-01

毎年11月から3月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しますが、1月が最大のピークのようです。

現在、こノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありませんので、感染経路を理解し、感染しないよう予防することが重要となります。

ここでは、ノロウィルスの感染経路、検査方法、予防方法について解説していきます。

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ノロウィルスで一番多い感染経路は?

ノロウイルスは、冬季の「感染性胃腸炎」の原因となるウイルスですが、潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で
す。

ノロウィルスは、潜伏期間の後、場合によっては死に至るケースもあるので、馬鹿にはできません。

ノロウィルスの感染経路を考えていく上で、食事といのうは大きな関係性があるので、そのことはよく考えなければなりません。

基本的に、ノロウィルスの感染といういのは、口からの経口感染が多いので、摂取する食事というのは注意しなければなりません。

そうしたことから、食中毒によるノロウィルスの感染は多く、特にカキなどの二枚貝類に多く含まれていると言われています。

飲食物を扱う人がしっかりと手を洗い、菌を洗い流すことが、ノロウィルスの感染予防になります。

そして、調理器具を清潔に洗うことも大事で、とにかく衛生的に保つことが重要です。

食事に欠かせない食材に関しては、85度以上のお湯で、1分以上加熱するというのが、ノロウィルスの感染予防の基本になります。

また、ノロウィルスに感染した患者の糞便や嘔吐物の中の細菌が、口から入るとすぐに感染します。

ノロウィルスにかかると、食事が喉を通らなくなりますが、その際は思い切って絶食するのが良いとされています。

急激に発症するのがノロウィルスですが、治癒も早いので、少しくらい食事を抜いても、栄養不足になる心配はありません。

つまり、ノロウィルスにかかった時は、食事を抜き、一日、絶食をするといいでしょう。

もちろん、その際、水分は十分に補給することが、ノロウィルスの治療では望まれます。

但し、水分補給の際は、冷たい飲み物やアルコールなどは避けなければなりません。

ノロウィルスにかかったら、最初は食事を抜き、その後、回復してきたら、薄いおかゆなどでゆっくりと食事を戻していくといいでしょう。

ノロウィルスに感染したかを検査するには?

ノロウィルスに感染したかを判別するには当然検査がありますが、検査は通常一般の医療機関では行われていません。

つまり、ノロウィルスに関しては、迅速な検査というのは難しく、個人で速やかに動かなければなりません。

ただ、ノロウィルスの集団感染が危惧された時は、保健所で検査をするケースはあります。

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検査といってもノロウィルスの場合、色々な方法があり、それには電子顕微鏡法やRT-PCR法、リアルタイムPCR法など多彩です。

一般的に行われるノロウィルスの検査は、患者のふん便や吐物を利用して検査するというのが通例です。

リアルタイムPCR法というノロウィルスの検査は、ウイルスを数量で表して、判定していく検査法になります。

それでも、直径30ナノメーターというノロウィルスの正体は、検査でないとしっかりと突きとめることができまぜん。

個人でのノロウィルスの検査の場合、医療機関での申し出が必要になりますが、この場合、保険適用外になって2~3万円もかかります。

つまり、ノロウィルスの検査をしようとすると、かなり高額な費用がかかってくるのです。

基本的にノロウィルスにはまだ特効薬がないので、検査そのものには、あまり意味がないかもしれません。

ノロウィルスにかかった時は、それを確認するための検査を受けるよりは、栄養をつけたほうがいいかもしれません。

つまり、ノロウィルスの検査をするより、まずしっかり水分補給をして、安静にしている方が賢明というわけです。

ノロウィルスの感染を予防するには?

ノロウィルスというのは、危険な感染病なので、予防には最善を尽くさなければなりません。

飲食物を扱う人は特に、ノロウィルスの予防には注意しなければならず、そのためには効果的な予防方法を身につけなければなません。

具体的なノロウィルスの予防としては、調理をする人は、十分にしっかりと手洗いすることです。

調理をする際、必要以上の会話をしないということも、ノロウィルスの予防という意味では必要なことです。

また、調理器具を衛生的に保つことも、非常に大事な対策になります。

逆性石けんや消毒用エタノールは、ノロウィルスに対する抵抗性が強いので、有効な予防になります。

そして、85℃以上1分以上の加熱で、ノロウィルスは感染性を失うので、食品は中心部までしっかり加熱することが予防につながります。

特に生のカキを扱った包丁やまな板、食器などは、しっかり洗ってから他の食品に使用するようにしなければなりません。

各種処理に対して抵抗性が強いという特徴をノロウィルスは持っているので、予防として、汚物にはできるだけ触れないことが大事です。

また、汚物はキレイに洗い流すということも、大事なことです。

ノロウィルスで下痢や嘔吐などの症状が現れた時は、その人は調理には絶対に従事しないことです。

常日頃から、マスクや手袋の着用を習慣づけることが、ノロウィルスの予防になります。

まとめ

ノロウィルスというのは対策がある意味面倒で、それというのも、抗ウィルス剤が見つかっていないからです。

一般的にはこうした細菌性の感染病は、動物培養細胞でウィルスを増殖させるとのが普通なのですが、ノロウィルスに関しては、増殖方法が発見できていません。

そして、ノロウィルスに関しては、自己免疫力が1~2年で喪失するので、ワクチン予防も期待できないと言われています。

今のところワクチンがないので、ノロウィルスの対策としては、下痢止めや整腸剤を投与するしかありません。

ただし、下痢止めは、逆にノロウィルスの細菌を体内にとどめ、ノロウィルスの回復を遅らせることになるとも言われているので、極力、使用は避けたほうが良さそうです。

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