失業保険を貰うためには、扶養家族にはならず、自分で健康保険や年金に加入しなければならないとよく言われるけど、この情報は本当なのでしょうか。
失業保険って調べてみると、知っていそうで知らない事だらけっていう感じ。
一度でも失業保険を受け取った経験のある人でも、忘れている事やその時とは条件が違っている事、一杯あると思いますよ。
今はいつ受給資格者になっても不思議じゃない時代ですからね、その時慌てたり困ったりしなくてもいいように、暇な時にでも少し勉強しておくといいかも知れません。
ということで、失業保険の計算方法や扶養家族、アルバイトとの関係について解説していきます。
失業保険の計算方法とは?
失業保険というのは、在職時にかけている雇用保険から離職後に支給される保険金みたいなものですが、ちゃんと計算した事ありますか。
失業保険の受給期間と受給額、一番気になるところですよね。
一体自分は今会社をやめたら、いつ頃までいくら位の失業保険が貰えるのだろう。
現在現役で活躍している皆さんは、こういう事を考えた事がありますか。
過去の給料明細があれば、自分が貰える予定の失業保険は、ある程度自分で計算出来るんです。
失業保険は、離職前半年間の賃金日額をベースに計算され、個々それぞれの支給額というのが決定されます。
当然、沢山お給料を貰っていた人は、失業保険の額も大きくなる訳です。
この失業保険の基本手当日額には上限が定められていて、本来なら1万円位貰えるはずの人でも、それだけは絶対に貰えないんですね。
特に30歳未満の若者の上限額は低く、最も高い45歳以上60歳未満の人からみると2割程度もの差があります。
因みに失業保険の上限額が最も大きい年代で7,685円、最も低い年代の上限は6,290円です。
ですから、利殖時に会社からもらった過去6ヶ月間の基本給を足して180で割れば、簡単に賃金日額は出るのですが、実際の基本手当日額とは誤差が生じるんですね。
失業保険と扶養家族の関係は?
失業保険というのはこれまでのお給料と同じように、年収として認められてしまうんですね。
多くの社会保険や国民健康保険の場合、年間所得が130万円を越えると扶養家族になれないという規定があるから、失業保険を沢山貰っているとNGになっちゃうんです。
失業保険を貰っているから扶養家族になれないというものではなく、沢山貰っていれば扶養家族にはなれない。
失業保険の基本手当日額が3,612円を越えると年収が130万円を越えてしまうので、扶養家族にはなれません。
されど、自社で組合を作って社会保険を運営している大手企業などでは、その基準となる上限額がもっと高い場合もあれば、低い場合もあります。
なので、一概に失業保険が1日3,700円位だからと言って、扶養家族になれないとは限っていないんですね。
その代わりに、逆に3,500位しかなくても扶養家族になれないケースも十分に考えられます。
従って、まずは自分の失業保険と世帯主の加入している保険の条件を照らし合わせる事が大事なんですね。
失業保険はアルバイトでも貰える?
失業保険は正社員しか貰えないと思っていたのですが、実はアルバイトでも今は貰えるんですね。
逆に言うと、アルバイトでも離職後に失業保険の支給を受けるために、雇用保険に加入しなければならないんですけどね。
昔は、アルバイトやパートの場合だと、一定の勤務時間を超えない限り、失業保険を払う必要はなかったそうですね。
ところが、制度が変わって、正社員と同じ条件で失業保険が受け取れるようになりました。
その代わりに、バイトやパートであっても、正社員と同じ条件で保険料を支払わなければならないのです。
失業保険は、アルバイトでも貰えるという事は解ってもらえたと思いますが、多くの人が気にしているいるのは、受給期間中にアルバイトが出来るかどうかという事です。
大抵の人は、NGだと思っているようですが、実際のところは大間違い。
実は、失業保険受給中にアルバイトを禁止する法令や条例はどこにもないのです。
ただし、何も知らずにアルバイトをする位なら、無理にアルバイトをしない方がいいかも知れませんよ。
何故なら、例えアルバイト雇用であっても、労働時間が一定の時間や期間を上回ると、それは再就職したと見做され、失業保険の受給資格が消えてしまうからです。
また、規定時間内の労働であっても、本来貰えるはずの基本手当日額が大幅にダウンしてしまう事も少なくありません。
更に、後でたっぷりアルバイトをし、たっぷり稼いでいた事が判明すると、失業保険の不正受給として有り難いお返しが襲って来ます。
まとめ
勿論、仕事をやめた時に失業保険が貰えるのはめっちゃ嬉しいけど、バイトの分際で雇用保険料を払うのはちょっとと言う人も結構いるのはいるみたいですね。
でも、バイトやパートや契約社員ほど、利殖する可能性は高いし、何より明日の保障のない身じゃないですか。
だから、この失業保険というのが実に有り難く思える日がいつやって来ても不思議ではないと思います。