めまいと吐き気の症状は、同時に引き起こされることが多く、嘔吐を伴うこともあるので、注意しなければなりません。
疲れや貧血といった原因から、脳腫瘍や脳の血管障害など重篤な疾患の場合もありますので、めまいを侮ってはいけません。
ここでは、めまいと吐き気の症状、原因、効果的なツボなどについて解説していきます。
めまいと吐き気の症状は病気の可能性が?
よく起こるめまいや吐き気のほとんどは、自律神経失調症によるものから来ていて、それが大部分をしめています。
精神的な病気の症状として一緒に、めまいや吐き気が起こることも多く、うつ病やパニック障害、不安障害と共に現れることもよくあります。
そうした患者は、めまいや吐き気を感じることが多く、寝不足や人間関係のストレスが引き金になることもあります。
めまいや吐き気は、小さなストレスでも起こる可能性が高いので、日頃の生活習慣が大事です。
ほとんどの場合、めまいには吐き気がつきもので、その理由は、三半規管や耳石器が、揺れや傾きを敏感に感じとるからです。
しかしながら、吐き気とめまい、嘔吐に関連する病気は多く、同時に倦怠感がある場合は、肝炎や腎不全などが疑われます。
特に、肝炎ウイルスで肝細胞が破壊される肝炎は、めまいで起こる倦怠感や食欲不振と酷似しています。
そうなると、自分自身で判断するのは難しいので、めまいで吐き気が起きた場合は、すぐに医師の診断を仰ぐ必要があります。
腎不全の場合は、めまいや吐き気で起こる倦怠感や食欲不振の他、動悸、息切れ、尿量の減少、多尿などが起こります。
また、めまいや吐き気、嘔吐の症状がひどい場合で、胃腸の不快感がある時は、急性胃炎や十二指腸潰瘍、胃がんが疑われます。
めまいや吐き気が生じた場合で、吐血、血便などの症状が現れた場合は、胃腸の異常が疑われます。
そうした症状がめまいや吐き気と共に起きた時で、中々治まらないときは、すぐに病院に行きましょう。
めまいと吐き気の原因はメニエール病?
めまいと吐き気の原因が分からず悩んでいる人は少なからずいるのではないかと思います。
めまいは日常生活にも支障をきたす辛い症状ですから、原因が分からないと、かなり不安ですよね。
また、めまいの原因をはっきりさせることで、その治療法も選択できます。
ということで、めまいの原因について考えてみましょう。
まず、日本人に多いのは「回転性めまい」という種類になります。
これは、景色がグルグル回転して見えるという症状です。
めまいが起きた時、考えられるのが「メニエール病」「突発性難聴」「良性発作性頭位めまい症」などの病気です。
メニエール病は特に強い回転性めまいが特徴になりますので、ぐるぐると回っているような気分の悪さを感じたら、メニエール病を疑う人が多いですね。
メニエール病や突発性難聴は、治療が遅くなると聴力が回復しなくなる可能性もありますので、早急の対応が必要です。
また、頭がくらくらする様なめまいの場合、精神的な病気が関わっている可能性もあります。
代表的なものだと、自律神経失調症が有名ですね。
他にも、生活習慣病が関わっている可能性もありますし、更年期障害が原因でめまいが起きることもあります。
この場合、根本である原因を改善しない限り、めまいが良くなるということもありません。
めまいのなかでも、気をつけたいのが「ヨロヨロと足がおぼつかない歩き方」になってしまうものです。
まっすぐ歩けない、足元が危ういというめまいの場合、それは「脳に何らかの異常が起きてしまっている状態」かもしれません。
この場合、病気が発症すると命に関わる可能性もありますので、すぐに病院で受診することをオススメします。
重篤な疾患である危険性もありますので、無理して動かずに救急車を呼ぶことも視野に入れた方がよいでしょう。
めまいと吐き気に効くツボは?
めまいの症状が出た時に、それを緩和する効果がある「ツボ」があることをご存知でしょうか。
もちろん、めまいにはたくさんの種類がありますので、すべての症状をツボで解決することができるわけではありません。
でも、こうして「ツボ」を刺激することで、もしかしたら「辛いめまい」を解消することができるかもしれません。
めまいのツボですが、「平衡感覚」を取り戻すためのツボを刺激すると、上手に改善することができる、と言われています。
まず、「翳風(えいふう)」というツボ。
これは、耳たぶの付け根あたりにあるつぼで、そこを刺激することでめまいを改善できると言われています。
めまいの他にも耳鳴りや歯痛にも効果のあるようです。
また、「完骨」もめまいを改善できるツボだと言われていますね。
このツボは、耳の付け根の下の方にありますが、ツボを刺激する時はここではなく、この少し下の部位を刺激します。
ツボは軽く押したり擦ったりするだけで効果が期待できますから、めまいを感じたら、試してみてください。
まとめ
めまいには重い病気が隠れている可能性もありますので、ひどい場合は病院で検査を受けることをオススメします。
内耳に水が溜まっていたり、脳に腫瘍ができていたり、脳梗塞などの血管障害の時にもめまいの症状が現れるからです。
このような疾患がある場合にもツボが有効なのかはわかりませんが、めまいが解消されたとしても一時しのぎに過ぎません。
めまいの原因となっている疾患を根本から治すことが必須です。
はじめは軽いめまいでも、どんどん酷くなっていくようならツボで緩和している場合ではありません。
MIRなどでの検査が必要な場合もありますので、めまいが続くようであれば医師に相談してください。