年を取ると心配になるのが五十肩。
四十肩とも言われますが、いずれにしてもこの頃の年齢になると心配した方がいいでしょう。
五十肩の痛みはなった人にしかわからず、そしてなってしまったらかなりしんどい思いをすることになります。
ここでは、五十肩になる原因、注射と体操による治し方、治療薬について解説していきます。
五十肩は何が原因なの?
五十肩の痛みは言葉では少し表現しづらいのですが、最初は肩あたりが鈍い痛みで覆われます。
なんとなく痛いなといった感じ。
肩が凝ったのと勘違いしてしまう人もいるくらいですから、この初期症状でさほど気にする人はいないのかもしれません。
しかしその後これが激しい痛みに変わり、ひどい時には何もせずともその痛みが引かなくなります。
大抵の人は肩に負担がかかる動きをした時に激しい痛みが伴うようになり、腕を少し前に出したり下げたりなど、歩く時に振る程度の腕の動きでも痛みが走ってしまう人も中にはいます。
こうなるともうまともな日常生活を送ることはできず、病院にて本格的な治療を行わなければ回復は難しいでしょう。
五十肩は、基本的に腕を長い時間上げたまま作業したり、物を運ぼうと持ち上げたときなどが原因で起こるとされています。
また、老化によって肩関節や腱が硬くなってしまうことが、その原因とも言われています。
一般的に、五十肩は腱盤の炎症が原因で発症します。
突然腕が上がらなくなることがよくあるので、その原因をしっかりと見極める必要があります。
突然と言っても、必ずその予兆期間があります。
その予兆期間として、腰の奥の筋肉が硬くなっている状態が考えられます。
多くの原因としては日頃、運動をしていなかったことから起こることを指摘されています。
五十肩の治し方としては注射と体操?
五十肩の治し方としては、できるだけ早期に治療することが大切ですが、五十肩は、20~30歳代ではほとんど発生することはありません。
そして、70歳代の人も五十肩の発生率は低いようで、五十肩の治療については、長くて2年と言われています。
五十肩は、一度完治してしまえば、再発はまずないと言われているので、根気よく治療していくことが大事です。
五十肩の治し方には、神経ブロック治療法があり、この療法では、五十肩の痛みを感じる神経に対して、局部麻酔で注射していきます。
この五十肩の治療は、痛みを消す治療法ですが、注射なので約2時間で効果はなくなってしまいます。
激しい痛みに耐えられない場合に有効な五十肩の治療で、入院する必要がないのがメリットですが一時的なものと言わざるを得ません。
では、なぜ注射するのかというと、局部麻酔直後に痛みが麻痺した状態で体操、いわゆるストレッチでリハビリを行うためですね。
弱くなってしまった腱を鍛え直すのが目的です。
五十肩の治し方としては、この注射と体操によるリハビリを続けるのが一番効果的とされています。
五十肩の治療薬はあるの?
五十肩の治療では、残念ながら、完全に治せる薬というものは、まだ存在しません。
一般的に、五十肩の治療で使用される薬というのは、鎮痛消炎剤やステロイド、筋肉を柔らかくする薬などがよく使われます。
しかし、薬は、副作用の心配があるので、急性期に限っての使用が望ましいと言われています。
また、病院によっては、五漢方薬がよく処方されることがあります。
漢方薬は、痛みに対して直接効果をもたらすものではありませんが、身体の自然治癒力を高める効果があるので、長い目で見れば五十肩の治療として有効なのです。
漢方は、副作用の心配があまりないので、安心できると言えます。
そして、薬ではないのですが、五十肩の治療として有効なサプリメントも最近ではよく出ています。
コンドロイチンは、関節の軟骨がすり減るのを予防したり、回復させる働きがあるので、五十肩の治療の薬として効果があります。
ヒアルロン酸も、保水力のある成分が沢山入っているので、五十肩の治療の薬として、おすすめできます。
まとめ
五十肩の治療の薬で比較的良く効くとされているのが、副腎皮質ステロイドホルモンです。
この薬は、五十肩の症状がひどい時に有効なのですが、ステロイド薬は、副作用が強いので、自分の意思では飲む量を決定できません。
そのため、もし人から進められたとしても、安易に服用してはいけません。
消炎鎮痛剤も五十肩の治療の薬として効果がありますが、中でも、ステロイドが配合されていない消炎鎮痛剤が、もつとも良いとされています。
ただ、これをあまりに多く服用すると、胃潰瘍などを併発し、腎障害や肝臓障害を起こすこともあるので、十分に注意しなければなりません。