リオオリンピック女子卓球団体が8月11日~8月17日の日程で開幕します。
世界卓球2016マレーシアでは、中国の壁に跳ね返されてしまいましたが、女子の世界ランキングでも福原愛、石川佳純、伊藤美誠の3人が10位以内です。
ここではリオオリンピック女子卓球団体の試合予定と結果速報についてお知らせします。
卓球女子世界ランキング
現時点での卓球女子世界ランキングです。
(2016.8.3 ITTF〈国際卓球連盟〉発表)
【団体】
第1位:中国
第2位:日本
第3位:シンガポール
第4位:香港
第5位:韓国
第6位:台湾
第7位:オランダ
第8位:北朝鮮
第9位:ドイツ
第10位:オーストリア
第11位:ポーランド
第12位:ロシア
第13位:ルーマニア
第14位:ウクライナ
第15位:チェコ
第16位:ハンガリー
【個人】
1位:劉 詩雯(中国)
2位:丁寧(中国)
3位:朱 雨玲(中国)
4位:馮 天薇(シンガポール)
5位:李 暁霞(中国)
6位:石川 佳純(日本)
7位:ハン・イン(ドイツ)
8位:福原 愛(日本)
9位:伊藤 美誠(日本)
10位:鄭 怡静(台湾)
リオオリンピック女子卓球女子団体 ドローと日程
試合はシングルス4試合、ダブルス1試合で3勝したチームが勝ちとなります。
【1回戦】
┌1:中 国 wr1位
┤①
└2:ブラジル wr27位
┌3:オーストラリア wr10位
┤②
└4:北朝鮮 wr8位
┌5:韓国 wr5位
┤③
└6:ルーマニア wr13位
┌7:エジプト wr30位
┤④
└8:シンガポール wr3位
┌9:ドイツ wr9位
┤⑤
└10:アメリカ wr23位
┌11:台湾 wr6位
┤⑥
└12:香港 wr4位
┌13:オランダ wr7位
┤⑦
└14:オーストリア wr10位
┌15:ポーランド wr11位
┤⑧
└16:日 本 wr2位
8月13日(土)3:00 女子団体1回戦 日本 VS ポーランド
第1試合:○福原愛 3-0 フランク●
11-5
11-7
11-6
第2試合:○伊藤美誠 3-1 チェン●
11-6
11-6
10-12
11-2
第3試合:○福原愛/石川佳純 3-1 パルティカ/フランク●
11-5
9-11
11-2
11-9
日本チームが快勝しました。
【準々決勝】
順当にいけば
日 本 vs オランダ
となるはずでしたが、現在、オランダはオーストリアに敗れてしまいました。
オーストリアには世界ランキング27位ながらジャパンオープン・荻村杯1回戦で平野美宇を破ったリュウ・ジャがいます。
日 本 vs オーストリア : 8月14日(日)7:30 開始予定。
第1試合:○福原愛 3-0 ソフィア・ポルカノバ●
11-5
11-9
11-8
第2試合:○石川佳純 3-1 リュウ・ジャ●
5-11
11-4
11-7
11-7
第3試合:○福原愛/伊藤美誠 3-1 ソフィア・ポルカノバ / リー・チャンビン●
11-5
10-12
11-7
12-10
日本チームが快勝しました。
【準決勝】
日 本 vs ドイツ
となりました。
世界卓球2016マレーシアで大いに苦しめられたドイツとの対戦です。
もっとも厄介なのは日本選手の天敵とも言える世界ランキング7位のハン・インです。
他の2人、世界ランキング15位のゾルヤ・ペトリサ、世界ランキング21位のシャン・シャオナも油断できません。
8月15日(月)8:15 開始予定。
ドイツに2-3で敗れ、決勝進出ならず。
第1試合:●伊藤美誠 2-3 ソルヤ・ペトリサ○
11-5
4-11
11-8
6-11
10-12
第2試合:○石川佳純 3-2 ハン・イン●
6-11
9-11
11-6
11-6
11-8
第3試合:●福原愛/伊藤美誠 2-3 シャン・シャオナ/ソルヤ・ペトリサ○
6-11
12-10
11-7
9-11
7-11
第4試合:○石川佳純 3-0 シャン・シャオナ●
11-2
13-11
14-12
第5試合:●福原愛 2-3 ハン・イン○
11-7
9-11
4-11
11-6
9-11
次は3位決定戦となります。
https://twitter.com/MSLpN5xiejmc2Ho/status/765072565421375489
【3位決定戦】
日 本 vs シンガポール
となります。
シンガポールはなんといっても世界ランキング4位、エースのFeng Tianwei(馮天薇)を倒さなければなりません。
リオオリンピック女子シングル準々決勝で福原愛が4-0で勝利したのは記憶に新しいところですが、福原愛は馮天薇に2勝9敗です。(ロンドンオリンピックの団体戦で福原愛が勝った分は除く)
伊藤美誠は馮天薇に1勝2敗。
石川佳純と馮天薇は直近の対戦がありません。
そして世界ランキング13位のYu Mengyu(ユ・モンユ)は、ポーランドオープン2016準決勝で石川佳純に4-1で勝っています。
トータルでは石川佳純の6勝3敗です。
伊藤美誠はユ・モンユに3勝1敗。
福原愛とユ・モンユは直近の対戦がありません。
最後に世界ランキング32位のZhou Yihanですが、伊藤美誠が2勝0敗、福原愛も今年のスロベニアオープンで勝っています。
石川佳純とZhou Yihanは直近の対戦がありません。
銅メダル獲得のポイントは、エースの馮天薇にフル回転させないことですね。
3位決定戦は8月16日(火)23:00 開始予定。
第1試合:●福原愛 2-3 ユ・モンユ○
11-4
5-11
3-11
11-4
5-11
第2試合:○石川佳純 3-0 馮天薇●
12-10(7-10から5連続ポイントで逆転)
11-6(石川佳純が圧倒し始めました)
11-7(団体戦の石川佳純は強い。これで1対1のタイ)
第3試合:○福原愛/伊藤美誠 3-1 ユ・モンユ/Zhou Yihan●
9-11
11-9(伊藤美誠のエッジショットでゲーム奪取)
11-1(伊藤美誠と福原愛の息ピッタリで王手)
14-12(接戦を制し、銅メダルへ王手)
第4試合:○伊藤美誠 3-0 馮天薇●
11-9(さすが若き天才伊藤美誠)
11-4(伊藤美誠の一方的展開)
11-6(伊藤美誠強し!)
日本卓球女子チーム、銅メダル獲得♪
それにしても世界ランキング4位、シンガポールのエース馮天薇は、シングルスで1ゲームも取れなかった福原愛を避けた戦略を取りながら、石川佳純、伊藤美誠からも1ゲームも取れず、立つ瀬がない思いでしょう。
https://twitter.com/gorin/status/765621790651604992
https://twitter.com/MSLpN5xiejmc2Ho/status/766235698143821824
リオオリンピック女子卓球団体の見どころ
順当にいけば、日本は世界卓球2016マレーシアで苦戦した北朝鮮、ドイツとは当たらないことになります。
しかし、このところシングルスで苦杯をなめている香港が不気味です。
日本チームはリオオリンピックに向けて過去ないだけの猛練習を積んだ福原愛の進化が頼もしいです。
突っつき、ストップ、ブロック、逆チキータなど今までにない強力な武器を手にして、前後への揺さぶり、粘りなどを含め戦術面でもバリエーションが増えました。
悩まされていた喉の病気も回復したようで、なにより、引き締まった体、顎の線が細くなり鋭くなった精悍な顔つき、反応の良さ、粘り強さは凄まじい猛練習の成果でしょう。
シングルスでは苦手にしていたカットマンに圧勝、団体戦では大きな柱となってくれるでしょう。
そして若き天才伊藤美誠もなにかどエライことをやってくれそうです。
気負いすぎてナーバスになりがちな石川佳純の状態が気になりますが、チームで戦う団体戦では他の2人に引っ張られ活躍できるのではと思います。
中国戦の過去の戦績と動画
【世界卓球2014東京 決勝】
世界卓球2014東京の決勝は日本対中国でしたが、この大会は福原愛がケガで欠場していました。
この決勝では、石垣優香が世界ランク1位の丁寧を苦しめ、1セットを奪ったのが最大の見所で、それ以外はほぼ一方的な展開となりました。
第1試合:石垣優香 V.S 丁寧
5-11
11-8
2-11
5-11
第2試合:石川佳純 V.S 李暁霞
8-11
7-11
7-11
第3試合:平野早矢香 V.S 李暁霞
4-11
2-11
5-11
【仁川アジア大会2014 卓球女子団体決勝】
福原愛が当時世界ランク2位の丁寧に初めて勝利しました。
【世界卓球2016マレーシア 卓球女子団体決勝】
仁川アジア大会2014で福原愛に敗れた丁寧を、福原愛と当てない作戦に出てきた中国の作戦がまんまとハマりました。
第1試合:福原愛 0-3 劉詩文
5-11
6-11
8-11
第2試合:石川佳純 2-3 李暁霞
11-6
11-7
9-11
3-11
5-11
第3試合:伊藤美誠 1-3 丁寧
11-8
7-11
8-11
1-11
しかし、伊藤美誠がこの大会で自信を付け、この後のリオデジャネイロ五輪アジア予選で丁寧(中国)に勝ちました。
伊藤美誠が世界卓球2015蘇州で李暁霞を追い詰めた試合も中国からは脅威となったことでしょう。
中国代表メンバー チームの現状は?
元世界チャンピオン、衰えを見せ始めたと思われた李暁霞が復活。
福原愛、伊藤美誠に敗れた丁寧はこのところ、より強くなった感があります。
この2人とシングルス出場から外れた世界ランク1位の劉詩文が中国代表メンバーとなる見込みです。
中国は日本を徹底的に研究してきており、特に伊藤美誠については得意技を封じる作戦を取ってくると思います。
日本チームが中国チームに勝つ可能性は?
日本チームが中国チームに勝つためには、得意の早いピッチで押し切ることが必須です。
比較的プレッシャーに弱い丁寧、李暁霞を崩すことは可能と思いますが、日本人選手には絶対の強さを見せている劉詩文の攻略方法は見つかっていないように思います。
ただし、今大会シングルスでベールを脱いだ強烈に進化た福原愛の研究は間に合わないと思います。
ポイントは進化したニュー福原愛のフル回転、2勝することが絶対必須です。
そして、伊藤美誠の強心臓、大舞台でもとにかくまったく緊張しない異常な精神力がキーとなるでしょう。
李暁霞がスランプに陥ったきっかけとなったのがこの伊藤美誠との対戦でした。
今回も伊藤美誠と李暁霞が当たると思わぬ結果になるかもしれません。
トップバッター福原愛、2番手伊藤美誠、石川佳純はナーバスな面が見られるので、3番手がよいかもです。