防災マップというと、地震発生時のためのものだと思われている方も多いようですね。
確かに、地震は近くに大きな山や川がなくても、多大なる被害をもたらします。
けれど、震災や火災、それに気象災害はいつ襲ってくるか分かりません。
記憶に新しいところでは、常総市では台風18号に伴う大雨で河川が氾濫し、未曾有の被害となりました。
特に異常気象が頻繁に起こるようになった昨今の地球上では、そうした時にも防災マップは必要です。
多くの自治体には、地震だけでなく、火山の噴火や河川の氾濫に際しての防災マップというのも存在するんですよ。
ここでは、特に洪水を想定した防災マップの作り方、活用の仕方について紹介していきます。
洪水を想定した防災マップとは?
防災マップは、安全で安心な社会を実現するために必要なもので、国民一人ひとりが持っておくべきものです。
普段生活している場所に、どのようなリスクがあるのかを平時から認識するために、防災マップはとても重要です。
洪水の整備を防災マップは行っていて、比較的身近な自然災害である洪水被害を取り上げています。
そして、洪水の防災マップは、浸水想定区域が指定されていて、市町村のうち、約80%の市町村が公表しています。
洪水の防災マップは、様々な洪水に対する危険を回避するために、詳細な内容が記されています。
しかし、実際には、洪水の防災マップを国民が十分に活用できていないのではないかという声も少なくありません。
そうした現状に鑑み、社団法人日本損害保険協会は、洪水の防災マップの現状と課題を整理しています。
洪水だけでなく、自然災害リスクに対する消費者意識の向上を図るには、防災マップの有効活用が望まれています。
実際に、防災マップを有効に活用していけば、洪水をはじめ、自然災害による被害を軽減できるでしょう。
防災マップの作り方は?
防災マップは、自治体がインターネット上で提供しているものをダウンロードし、プリントアウトするのが最も簡単な作り方です。
けれど、物は考えようで、これではつまらないし、いささか実用性に欠ける部分もないとは言えないでしょう。
例え作り方はイージーでも、使い勝手の悪い防災マップではよろしくありません。
勿論、自治体がそれなりに考えて作っている訳ですから、まんざらではありませんが、全ての人にフィットする作り方をしている訳ですものね。
そこで是非お勧めしたいのが、自治体の提供しているものをベースにしたオリジナルの防災マップの作り方です。
防災マップをまず自治体のホームページなどからダウンロードし、プリントアウトしたものを持って、さあ、家族や友達と、街に繰り出してみましょう。
これが非常時に本当に使えるハザードマップの作り方の第一歩です。
どんなによく出来た防災マップでも、紙面で見ているだけでは、距離感や建物の全体構造などが分かりません。
ですから、それを自分たちの目で確かめ、小さなお子さんやお年寄りがおられるご家庭では、独自に危険だと思う場所などもチェックされておくといいでしょう。
防災マップを東京で活用するには?
防災マップは役所は勿論、東京のような都心部では、飲食店やコンビニなどにも常備されているところが結構あるんですよね。
なので、そういうところで見つけられた際には、是非一枚、ゲットしておかれるといいでしょう。
けれど、東京都がコンビニやレストラン、あるいはガソリンスタンドなどに防災マップを置いているのには、それなりの理由があるのです。
東京は誰もが知る大都会で、昼夜を問わず、多くの人が出入りする街です。
となると、いざ震災などが起これば、たちまち東京中に帰宅難民や被災者が溢れかえり、防災マップを必要とします。
ところがところが、まだまだ普段から鞄やポケットに入れて持ち歩いている人は少ない。
そこで、いざ災害が起こった時にでも、容易に防災マップを入手し、速やかに避難や帰宅が出来るよう、東京都では身近な場所に常備してあるという訳です。
まとめ
防災マップは自分でオリジナルのものを作っている人も多くて、東京中の安全地帯を網羅したようなハザードマップを作っている都民もいるようですよ。
とは言え、いざ震災が起これば、東京中に危険地帯と安全地帯が入り乱れます。
自治体が作ろうが、市民が作ろうが、その防災マップが必ずしも東京十の安全地帯を記しているとはかぎっていません。
ただ、少しでも多く東京都内の避難出来る場所が分かれば、それこそ下手な鉄砲数打ちゃなんとかで、何とかなる可能性はグーンとアップします。
そういう意味では、そういう一般の方が自分の足で見て歩いて作った東京都内の防災マップというのは、思いの外役立つかも知れませんよね。